外壁に生じるひび割れとは?ひび割れが起きやすい場所もご説明します!
外壁に異常があると外壁塗装で修理を行う必要があります。
ただし、どの程度でどんな異常が起こっているときに修理が必要なのか把握していない方は多いのではないでしょうか。
把握していないまま修理を依頼して、悪徳業者に騙されてしまっては費用や時間の無駄になってしまいます。
今回は騙されることにならないためにも外壁のひび割れの種類や原因、劣化症状など、外壁の修理を頼む上で知っておきたいことを紹介します。
外壁の修理をした方が良いのかわからないという方や、修繕の前に劣化状況を自分でも把握しておきたいという方、これから修繕を頼む方は、ぜひ参考にしてください。
□ひび割れの種類について
*ヘアークラック
これは、ヘアーという単語通り、深いヒビではなく髪の毛ほどの細く浅いひび割れです。コンクリートやモルタルに起こりやすいひび割れですが、内部の損傷が原因ではありません。そのため、早急に修繕する必要はありませんが、放っておかずに調査を依頼して修理をしてもらうようにしましょう。
*構造クラック
これはヘアークラックと違い、外壁内部からひびが入ってしまっているものです。建物にも歪みなどが生じている可能性がある危険なひび割れなので、見つけたら放置してはいけません。早急に点検や調査をしてもらって修理をしてもらうようにしましょう。
*乾燥クラック
厚塗りをしている外壁部分に、幅や大きさ共に小さいひびとしてできるひび割れで、間近で見ないと分かりません。乾燥クラックは、外壁表面の塗膜で生じるクラックなので早急な修理の必要はありません。
*縁切れクラック
これは塗装していた部分と後から塗る部分の境目に起こるクラックです。外壁塗装中に、職人が長時間中断した際に生じるひび割れなので、職人が注意していれば防ぐことができます。
*開口クラック
開口クラックとは、窓枠や扉などの開口端部近くから亀裂が斜めに入るひび割れです。雨水が通りやすい部分なので注意しておく必要があります。発見したら早急に、業者に点検をしてもらって修繕してもらうようにしましょう。
□ひび割れが起こりやすい場所について
*窓のサッシ廻り
窓サッシの重さや、窓の開け閉め時の振動や衝撃、膨張率の違いなどが原因で窓サッシはヒビが入りやすいです。また、窓サッシは雨水も入りやすいので注意しておきましょう。サッシ周りのひびを見つけたら早急に修理するようにしましょう。
*外壁を固定している釘の周り
サイディングを利用している外壁の場合、天候や紫外線の影響で膨張と収縮をする際に、固定するための釘の周りにひびが入ってしまうことが多くあります。ひびが入っていたら防水性がなくなっている証拠なので修理をするようにしましょう。
*ベランダの外壁
2階のベランダの外壁は、日光が当たりやすく膨張と収縮が激しいため、劣化も早くひび割れもしやすい傾向にあります。外壁から雨水が侵入する可能性も十分にあるので修理してもらうようにしましょう。
外壁コーキングの寿命はどれくらい?
自宅の外壁を維持し、長く住み続けるためには、外壁コーキングのメンテナンスが欠かせません。
しかし、外壁コーキングの重要性や、その寿命やメンテナンス方法について疑問を持っている方も多いでしょう。
そこで今回は外壁コーキングの寿命や劣化のサインについて解説します。
□コーキング材の基本的な役割
コーキング材は、外壁を構成するさまざまな材料間に存在し、これらが直接接触するのを避けることで外壁の損傷を防ぎます。
また、コーキング材は雨水や湿気などの外部からの侵入を防ぎ、外壁内部の材料を守るバリアのような役割を果たします。
このようにして、コーキングは建物の耐久性を高め、長寿命化に貢献しています。
□コーキング寿命の決定要因
コーキング材の寿命を左右する主な要因は、日本の厳しい気候変動と紫外線の影響です。
日本の四季は外壁材の伸縮に大きく関わり、これに伴う外壁材とコーキング材の連続した動きは、コーキング材に大きなストレスを与えます。
また、紫外線はコーキング材の弾力性を低下させ、ひび割れや剥がれの原因となります。
□コーキング寿命切れのリスクと影響
コーキングが劣化すると、外壁の保護機能が低下し、雨水や湿気が内部に侵入するリスクが高まります。
これにより、内部構造の腐食、カビの発生、断熱性の低下など、様々な問題が生じる可能性があります。
長期的には、これらの問題が建物の寿命を短くし、修復コストの増大につながることもあるので注意が必要です。
□定期的なメンテナンスの重要性
コーキングの劣化を防ぐためには、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。
家を新築してから5年が経過したら、コーキングの状態をチェックして必要に応じて、専門家による補修や交換を検討することが重要です。
これにより、外壁の健康を保ち、住宅の寿命を延ばせます。
★コーキングの劣化を見分ける方法
外壁コーキングの劣化は、時に予想よりも早く進行することがあります。
劣化の初期段階で対処することは、外壁の長期的な保護にとって非常に重要です。
以下では、コーキングの劣化のサインとそれを見分ける4つのポイントについて解説します。
□ブリード現象の認識
ブリード現象は、コーキングが黒く変色し、べたつきを伴う現象です。
これは、コーキング内の可塑剤が表面に浮き出てくることにより生じます。
ブリード現象は、コーキングの劣化を示す兆候で美観を損ねるだけでなく、耐久性の低下も引き起こします。
ブリード現象を確認した場合、早めの対処が求められます。
□硬化と肉瘦せの兆候
コーキングが硬化し、弾力性を失うと、肉痩せと呼ばれる現象が発生します。
これは、コーキングが縮んで隙間ができる状態を指します。
肉痩せが生じると、雨水が侵入しやすくなり、外壁へのダメージも大きいです。
硬化や肉痩せが見られた場合、コーキングの機能が低下している可能性が高いため、補修が必要です。
□ひび割れと剥がれの発生
コーキングの劣化が進行すると、ひび割れや剥がれが顕著になります。
これらは、コーキングが外壁との間で適切に機能していない証拠です。
ひび割れや剥がれは、外壁の下地が露出し、雨水の侵入を許す深刻な状態です。
上記2つの症状が確認できた場合、迅速な補修が求められます。
□外壁材の状態との関連性
コーキングの状態をチェックする際には、
サイディングボードやモルタルなどの外壁材の状態も同時に確認することが重要です。
外壁材にも劣化のサインが見られる場合、コーキングと一緒に適切なメンテナンスを行うことが望ましいです。
外壁塗装におけるブリード現象とは?起こりやすい場所や防ぎ方を解説!
外壁は住まいの第一印象を左右する住まいの顔です。しかし、適切ではない塗料の組み合わせや、下地の成分などから不具合が起き、美観が損なわれてしまう場合があります。できることなら、いつまでも美しいままの外壁を維持したいですよね。
今回は、外観が損なわれるだけではなく、機能性や耐久性にも影響が出てしまう「ブリード現象」について紹介ます。ブリード現象が起こりやすい場所や原因、防ぐ方法まで紹介しますので、ぜひ参考にして美しい外観を維持するヒントにつなげてください。
ブリード現象ってなに?
ブリード現象とは、外壁塗装において下地や既存の塗膜から成分が新たな塗膜に染み出してくる現象のことを指します。この現象が発生すると、塗装面にシミができたり、色が変わったりと、美観を損なうだけでなく、塗装の耐久性にも影響を与えるため、非常に厄介な問題です。
具体的には、新しく塗られた塗膜の中に下地の成分や既存の塗料の成分が移動し、表面に現れることで色ムラやシミ、変色が生じます。この結果、塗装の仕上がりが不均一になり、見た目の美しさが失われるばかりでなく、塗装の防水性能や耐久性にも影響が及ぶ可能性があるのです。特に鮮やかな色や白色の塗装では、この現象が目立ちやすくなります。
ブリード現象は、適切な塗料の選定や下地処理、施工方法を守ることで、この現象の発生を防ぐことが可能です。塗装を行う際には、ブリード現象を考慮し、施工を行うことが重要っとなります。
ブリード現象は外壁塗装においてしばしば発生し、塗装の美観や耐久性に影響を及ぼす厄介な問題です。しかし、偶然起きる訳ではなく、相性の悪い組み合わせを熟知していないがために起きることなどが一般的といえます。以下では、ブリード現象が起きる原因と発生しやすい場所について詳しく解説します。
ブリード現象が起きる原因
ブリード現象の主な原因には、さまざまな要因が考えられます。ブリード現象が発生すると、外観の劣化だけでなく、塗装の保護機能も損なわれるため、原因を理解し、適切な施工を行うことが重要です。また、これらの要因は塗装の種類や下地の状態、環境条件などに依存するため、それぞれの状況に応じた対応をしましょう。以下に、具体的な原因を詳しく説明します。
★下地の成分
木材やコンクリートなどの下地に含まれる成分が塗膜に影響を与えブリード現象が起こることがあります。特に新築の木造建築や最近リフォームされた外壁では、これらの成分が活発に移動するため、注意が必要です。例えば、木材に含まれるタンニンや樹脂、コンクリートのアルカリ性成分が塗料に染み出し、変色やシミを引き起こすことがあります。
★可塑剤の移行
古い塗膜に含まれる可塑剤(プラスチサイザー)が、新たな塗膜に染み出すことがあります。可塑剤は塗料の柔軟性を保つために使用されますが、時間が経つと塗膜の表面に移動し、新しい塗装に影響を及ぼすことがあるのです。さらに、可塑剤が溶媒として作用し、新しい塗膜との間に不均一な混合が生じることもあります。これが原因で塗装が剥がれやすくなることもあるため、特に古い建物の再塗装時には注意が必要です。
★不適切な塗料の組み合わせ
油性塗料と水性塗料を混ぜて使用するなど、適切でない塗料の組み合わせがブリード現象を引き起こすことがあります。異なるタイプの塗料が相互に反応し、成分が染み出してくることがあるのです。そのため、塗料メーカーのガイドラインに従い、互換性のある塗料を選択することが求められます。
★下地処理の不備
下地の洗浄やシーラーの使用が不十分な場合、下地の成分が塗膜に影響を与えることがあります。特に古い塗装面をそのままにして新しい塗装を行う場合、ブリード現象が発生しやすくなります。下地処理をおろそかにすることで発生してしまうため、適切な作業をすることが必要です。
ブリード現象が発生しやすい場所
ブリード現象は、特定の場所や条件で特に発生しやすいことが知られています。先ほどは素材の組み合わせや下地処理の不備など原因について解説しましたが、ここでは、ブリード現象が発生しやすい要因となる場所について解説していきます。
これらの要因を理解し、適切な対策を講じることで、ブリード現象を効果的に防ぐことが可能です。また、事前に発生しやすい場所や条件を把握しておくことで、塗装の計画やメンテナンスを適切に行うことができます。
★木造建築の外壁
木材にはタンニンや樹脂が含まれており、これらの成分が塗膜に染み出しやすい特徴があります。特に雨や湿気の多い環境では、木材の成分が溶け出しやすくなり、ブリード現象がよく見られるため注意が必要です。
★古い塗装面
古い塗装面には可塑剤が蓄積されている場合が多く、新たな塗膜に影響を与えます。既存の塗膜が劣化している場合、下地の成分が染み出しやすくなるため、しっかりとした下地処理が必要です。
★高温多湿の環境
日本に多い高温多湿の環境では、塗膜の化学反応が活発になり、ブリード現象が発生しやすくなります。特に夏場や梅雨の時期は、化学反応が活発にやりやすいため、素材を変えるなど配慮をしましょう。
★日光が直接当たる場所
日光の紫外線が塗膜に影響を与え、ブリード現象を引き起こすことがあります。南向きの外壁や屋根など、日光を長時間浴びる部分では顕著に現れる可能性が大です。日光が直接あたる場所、当たらない場所の塗料を変えるなどの検討をしましょう。
ブリード現象は予防が可能
ブリード現象が起こる原因と要因をみるとわかりますが、ちょっとしたことでブリード現象の予防は可能です。まず、適切な下地処理が重要です。下地を十分に洗浄し、シーラーを使用することで、下地の成分が塗膜に染み出すのを防ぐことができます。また、塗料の選定も大切です。下地や既存の塗膜に適した塗料を選び、メーカーの指示に従って使用することで、異なる塗料の組み合わせによるブリード現象を防ぐことができます。
さらに、施工環境の管理も欠かせません。高温多湿の環境や直射日光が当たる場所での施工は避け、適切な気候条件で作業を行うことで、塗膜の劣化を防ぐことができます。これにより、ブリード現象のリスクを大幅に減らすことが可能です。このように、基本的な対策を講じることで、ブリード現象を効果的に予防できます。適切な施工と管理を心がけることで、塗装の美観と耐久性を保つことができるでしょう。
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